はい。私が会社を辞めてどんなことをしたいのかと上司に話した時、上司は私が言いたいことの本質を理解して下さり、「夢には勝てない」と言って下さいました。会社を作ってから出会う方々も、私が気宇壮大なことを語っても7割、8割くらいの方が同感、共感して下さいます。
つまりどんな仕事をするにしても「想いを次につなげたい」というみんなが持っているいのちの種子を見つけ、それを育むことが、willwindがとるべき路線だと感じています。
みんなが持っているいのちの種子・・・。それが一番わかりやすいのは最も身近な「家族」を通じてだと思います。家族のための自分史は、自分史を残す人も、またそれを受け取る家族も、悠久のつながりを感じ、それぞれそのつながりの中で生きるということを考えるきっかけになります。ですから「いのちのバトン自分史」として力を入れています。
はい。自慢に聴こえないといいんですけれど・・・。
会社を立ち上げた年の大晦日のことです。祖母が「あなたが知りたかったのはこういうものじゃないの?」と見せてくれた冊子がありました。それは生理学の研究者であった祖父がインタビューを受けたものだったのですが、実は祖父はノーベル賞の候補に上がるほどの研究をしていたそうなんです。
小さいころ、私はおじいちゃまっ子で、字の読み方や自転車の乗り方、ニュースを見る事など、全部祖父から教えてもらいました。でも、亡くなったのは私が大学生の頃、大人になりきる前で、ちょっと距離があった時期でした。
冊子の中に祖父が登場していたのはたったの4ページでした。そのたったの4ページで、私はひとりの研究者としての思考回路や発想の転換を持った祖父にはじめて出会い、祖父はこんなふうに生きていたんだと、涙がこみ上げました。インタビュー記事には祖父の口調がそのままあらわれていました。不思議な感動でした。<January 1, 2006>。
私の細胞のひとつひとつは、この祖父を含めて私をこの世に生み出した幾世代もの先人の先端に生かされているんだと実感したとき、祖父が叶わなかったノーベル賞、そう、私の場合ノーベル平和賞級の“誇り”を持って前に進んでいきたい。その応援を祖父からもらっているような気がして力が出たんです。これはもちろん、私が大それた業績をあげたり政治的に動いて実際に賞をとるという意味ではなく、そうではなくて、willwindとして何かの仕事を進める時、いつも祖父に聞いていることなんです。
「おじいちゃま、この仕事ってノーベル平和賞級?」って。 気宇壮大でしょ(笑)。
人はいつか必ず死ぬけれど、死を受け入れることによって今をきちんと生きられると思っています。死を受け入れた時、そこにより大きな時間軸が生まれます。きっかけは人それぞれです。大自然の中で人間は大生命の一部なんだという実感を持つ、子供が産まれた時に次世代という言葉が現実になる、そして自身の祖父母からそのさらに祖父母の思い出を聞いてみるだけでも、100年150年昔の先祖を実際に感じることができます。その時間軸を自身の中に持った上で、今の時代を生きる代表選手として何ができるのか、また、未来への中継者としてどんな責任を果たしていけるのか、ということを考えられるんだと思うんです。
私はwillwindを通して一生、こういう問いを投げかけ続け、「想いを次の世代につなげる」という使命をもって、様々な形にし続けていきたいと思っています。
はい。書店に並べることを主旨としない、家族のための「バトン自分史」であるということ、そしてwillwind独自のインタビューを通してwillwindが文章を作成するということが特徴です。独りよがりでない、次の世代につなげるための自分史です。だからすべての人が残すべきものだと思っています。今の時代であれば、そうですね・・・68億人の自分史があっていいと思うんです。おっと、また気宇壮大な話になってしまいました(笑)。
「バトン自分史」は、ご自分で文章を書かない方はもちろんのこと、誰でもが残せるように、そして家族が聞きたいことも取り入れるとことができるように、詳しいインタビューをさせていただいた上で書き起こします。インタビュアーという第三者が関わることによって、個人の体験が、実は沢山の普遍性を含んでいのちをつないでいくのだという気付きにもつながる、そんな重要な役割を担えたらと思っています。
「自分史」は息子さん、娘さんから、「両親のものを作ってほしい」とご依頼いただくケースも多いのですが、これはご両親へのプレゼントだけにはとどまらず、むしろご自身のお子様やお孫さんへのプレゼントとしても100年、200年とつながるかけがえのない「いのちのバトン」となっていきます。
もちろん、次の世代へ受け継ぎたい「想い」として、ご本人からのご注文も承っています。ときおり、大した人生ではないとご謙遜される方もいらっしゃるのですが、実際にインタビューさせていただくと、子供や孫や曾孫や玄孫が感じたいに違いない、いえ感じて欲しい、輝きに満ちた言葉や臨場感をお聴きすることができます。
私が祖父の記事を知ったことで大きな存在感を得たように、willwindのインタビュアーは真っ先にそれをお聴きできる幸せ者であると同時に、しっかりご家族にバトンをお渡しする水先案内人でもあります。
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3. willwindの特徴はインタビュー